プロフィール
フランキンセンスは、乾燥した半砂漠の地域に育つ、梅の木にも似たようなような樹高5〜7mの低木です。
細い葉を多くつけて白や赤色の花を咲かせてくれます。
幹を傷つけたときに滲み出てくる乳白色の樹脂が滲み出てきます。
この樹脂は涙型(ティアードロップ)のようになりながらオレンジや茶色へと変化し、これらを水蒸気蒸留することによりフランキンセンスとしての精油となります。

古代からフランキンセンスは宗教儀式などに用いられてきました。
宗教以外である中医学やアーユルヴェーダ医学でも用いられてきたとされています。
また、キリスト教徒の関わりが強く、キリスト生誕の際には厩で東方の三賢人が黄金や没薬と共にフランキンセンスを捧げたことが新約聖書に記されています。
フランキンセンスはラテン語で『francus(良質の)』+『incense(芳香・煙)』に由来するとされ、『良質な芳香』という意味を指しています。
また、「オリバナム」は「レバノン産の油」を意味するラテン語『オレウム・リバヌム』が由来するという説と、アラビア人がこの樹脂を「luban(ミルクの意味)」と呼び、「al-luban(ala定冠詞)」から来たという説もあります。
他にも『乳香』の名前は樹脂本来が乳白色をしていることが由来しているとされています。

基本データ
| 植物名 | フランキンセンス(オリバナム・乳香)/Frankincense |
| 学名 | Boswellia carterii |
| 科名 | カンラン科 |
| 属名 | ボスウェリア属 |
| 和名 | 乳香 |
| 別名 | オリバナム |
| 産地 | オマーン・ソマリア・エチオピア・インド |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 CO2抽出法 |
| 部位 | 樹脂 |
| 主な成分 | パラシメン α-ピネン β-ピネン リモネン γ-テルピネン (微量成分)1.8-シネオール (微量成分)β-カリオフィレン (微量成分)α-テルピネオール |
| 主な作用 | 鎮静(中枢神経系を鎮め、気持ちを落ち着かせる) 抗うつ(不安を和らげ、気分を明るくする) 去痰(痰の排出を促す) 抗カタル(体内の過剰な粘液を溶解し、排出を促す) 瘢痕形成(肉芽組織の形成を助ける) 皮膚細胞活性(細胞の新陳代謝を促す) 抗菌(細菌の増殖を抑え、感染を予防する) 抗ウイルス(ウイルスの増殖を抑え、感染を予防する) |
| ノート | ミドル〜ベース |
| 東洋医学から見た性質 | 凉・燥 |
| 五行説 | 土(そして金) |
| 花言葉 | 「真実」 |
| 誕生花 | |
| 精油の価格帯 | 5ml ¥1,400〜3,600 10ml ¥3,000〜6,200 |
注意事項・禁忌
・妊娠初期は使用できません。
・基本的な注意事項を守ってください。
香りの系統
奥深いバルサミックな甘さに軽い柑橘系の香りがするフランキンセンスは、樹脂にあたるレジン系の香りに分類されます。
同じグループにはベンゾインやミルラなどの樹脂が原料になっている植物が当てはまります。
特徴成分
リモネン:みずみずしい柑橘らしさを出す香り
オクチルアセテート:清々しい甘さのある香り

men’sにオススメしたいタイミング
- 咳や痰に悩まされているとき
- 関節痛や筋肉痛が辛いとき
- イライラしているとき
- 何かに集中したいとき

身体
身体:風邪、免疫力低下、気管支炎、喘息など
肌:傷、手荒れ、老化肌、乾燥肌、シワ、たるみなど
辛い痰の絡まりや気管支が狭まって苦しいときにケアをしてくれます。
芳香浴することで呼吸が深くなり、身体も心も穏やかで緩やかな身体になるでしょう。
また、もともと乾燥しがちな肌の方にはもちろんのこと、年齢を重ねた肌や冬に起きやすいアカギレなどのトラブルにも向いています。
肌を潤して柔らかくし、肌の回復をサポートしてくれる働きも兼ね備えているため、特に皮膚のアンチエイジングにオススメです。
心
イライラ、鬱状態、過度の緊張、ショック、不安、パニック、強迫観念、固執、心身のアンバランスなど
身体にも良い作用がありますが、フランキンセンスは心により働きかけてくれる香りです。
心を落ち着かせてくれる役割が強く、仕事で慌ただしい日常や何かに追い立てられているような感じがするときに、それらのマイナスな感情から切り離してくれます。
また、呼吸が整うことで自律神経のアンバランスを調整してくれます。
全てのものから一旦距離を置いて、冷静に考え直したいときにオススメです。
beginners.AROMAからmen’sのみなさんへ
樹脂が原料の香りだけあって、実際に匂いを嗅ぐととても重たく感じるし、好き嫌いがハッキリ分かれる精油です。
実際、若かりし頃の私はすごく苦手な香りのひとつでしたが、年齢を重ねた今はちょっぴり好きになっています。
だからって、定型的に使うかと聞かれたら、、、、「それは無理」と即答です。
それだけ香りが強いんですよ。
でも、men’sのみなさんは好きな香りなんだろうな。
もしよろしければ、香りの感想を教えてくだい。
参考文献
木田純子/おもしろくて役にたつ 新しい アロマテラピー辞典
和田文緒/いちばん詳しくて、わかりやすい! アロマテラピーの教科書