プロフィール
レモンは南インド原産と考えられている小ぶりの常緑樹で、樹高は3〜6mです。
淡緑色の葉は卵形で、白とピンク色の花には強い香りを持つのが特徴です。
他のシトラス系と同じように、レモンはアジアが原産で2世紀にはギリシアに伝搬されましたが、ヨーロッパへは中世に入り、スペインとシシリー島で栽培されるまであまりその価値は認められませんでした。
しかし、現在は地中海沿岸地方全域に栽培され、精油の生産量が最も多いのはフロリダとカリフォルニアで盛んに行われています。

レモンの薬効を知らしめた人物を皆さんは知っていますか?
それは17世紀後半に生きていた、ネオ・ガレノス派の薬剤師ニコラ・レムリーです。
1698年の著書の中で、彼は『レモンには浄血作用と駆風作用がある』と記しています。
さらに、イギリス軍が長い航海中の壊血病の猛襲にうち勝つため、大量のレモンを発注したことからその名声は高まります。
その結果、スペインを含むヨーロッパ諸国において、レモンは中毒と感染症に効く万能薬として広く知られるようになるのです。

基本データ
| 植物名 | レモン/Lemon |
| 学名 | Citrus limon |
| 科名 | ミカン科 |
| 属名 | ミカン属 |
| 和名 | ネイモウ(檸檬) |
| 別名 | クエン(枸櫞) |
| 産地 | アメリカ・アルゼンチン・イタリア・スペイン |
| 抽出方法 | 圧搾法 水蒸気蒸留法 |
| 部位 | 果皮 |
| 主な成分 | リモネン シトラール(特徴成分) β-ピネン γ-テルピネン β-ピサボレン ゲラニオール フロクマリン |
| 主な作用 | 精神鼓舞(気持ちを後押ししてくれる) 健胃(胃を強壮し、働きを高める) 駆風(胃や腸のガスを抜く) 消化(胃腸の働きを助ける) 血流(血の流れをよくする) 加温(身体を温める) 抗菌(細菌の増殖を抑え、感染を予防する) 抗ウイルス(ウイルスの増殖を抑え、感染を予防する) 頭脳明晰(脳の働きを刺激してクリアにする) |
| ノート | トップ |
| 東洋医学から見た性質 | 凉・燥 |
| 五行説 | 土(そして火) |
| 花言葉 | 「心からの思慕」「香気」 |
| 精油の価格帯 | 5ml ¥700〜1,100 10ml ¥1,800〜2,700 |
注意事項・禁忌
- 光毒性があるので、塗布直後に日光に当たらないようにしましょう。
- 高濃度で使用すると皮膚刺激が起こります。
- 敏感肌の方は注意しましょう。

レモンは収穫された果実の果皮の部分から圧搾法で抽出するのですが、この果皮に光毒性の成分が含まれています。
しかし、近年では水蒸気蒸留法で抽出された精油もあり、圧搾法で抽出された精油でもフロクマリンフリー(FCF)として販売されているので、こちらの精油を使って皮膚に使用する方法も良いのではないでしょうか。
ただし、水蒸気蒸留法と圧搾法の精油は成分が異なるため香りや効能が多少違いますので、購入するときはよく確認してくださいね。
香りの系統
シャープで透明感があり、残り香に甘みを感じるレモンは柑橘系に分類されます。
同じグループにはグレープフルーツ、ベルガモット、オレンジ・スイート、ユズなどがあります。
シトラール:フレッシュなレモン様の香り
リモネン:みずみずしい柑橘らしさを出す香り
デカナール:ややワックス感のある柑橘のピール様の香り
men’sにオススメしたいタイミング
- 集中力・記憶力をアップしたい
→アロマスプレーで芳香浴、ロールオンaroma - リフレッシュしたい
→アロマスプレーで芳香浴、ロールオンaroma - 認知症の予防
- 二日酔いのとき
→アロマジェル - 風邪やインフルエンザの予防
→ディフューザーで芳香浴 - 体臭・自分のニオイの不安をケアしたい
→アロマスプレーで芳香浴、ロールオンaroma

身体
身体:消化不良、二日酔い、乗り物酔い、便秘、吐き気、食欲不振、むくみ、ダイエット、関節炎、痔、静脈瘤、高血圧、冷え性、体液の滞留、目免疫低下、風邪、インフルエンザ、感染症の予防など
肌:脂性肌、デオドラント、吹き出物など
他の柑橘系の精油と同様、胃腸の働きを高めてくれるため、脂っこい食事をした後の消化にオススメです。
また、血液やリンパの流れを助け、身体を温めることで体内の老廃物を排出してくれます。
なかでも、暴飲暴食やアルコールの飲み過ぎで発症する痛風、筋肉痛、立ち仕事などによる足の疲れに◎です。
他にも、リフレッシュするメリットが高いうえ、菌を防ぐ作用に優れています。
これは病原菌と戦う白血球をサポートする働きがあるとされており、風邪やインフルエンザはもちろんのこと、病後に活用することも可能です。
心
頭がカッカしているとき、クールダウンしたいとき、リフレッシュしたいときなど
中枢神経を刺激することにより、冷静な判断や記憶力、集中力を高め、意欲的な気持ちにしてくれます。
また、脳も刺激してくれるので、頭がボーッとしているときや、いろんなことを考えすぎて頭がカッカしているときは、その熱を取り除いてくれます。

beginners.aromaからmen’sのみなさんへ
柑橘系の香りのなかでも、甘すぎず、サッパリしている香りで、使う自分はもちろんのこと、その場を明るくしてくれような精油の持ち主です。
他の精油と違って甘ったらしくないので、場所を問わず使うことができますよ!
また、単品でも使えますが、他の香りとも相性が良いので、「新しい香りを増やしてみようかな」というときにオススメです。
蓋を開けた瞬間に香るレモンのパワフルさをみなさんも実感してみてください!
参考文献
木田純子/おもしろくて役にたつ 新しい アロマテラピー辞典
和田文緒/いちばん詳しくて、わかりやすい! アロマテラピーの教科書
バーグ文子/アロマテラピー精油辞典
ガブリエル・モージェイ/スピリットとアロマテラピー