プロフィール
寒さに弱い地中海地方の多年草です。
草丈30〜80cmに成長し、深緑色で卵形をした葉と、白とピンク色の小さな花が穂状過剰に咲くハーブです。
ポットマージョラム、ノッテドマージョラムなどの別名もあるマージョラムは、南ヨーロッパと近東が原産ですが、現在はヨーロッパ全土と北アフリカで栽培されています。
また、スイート・マージョラムはイタリア料理に使用されるハーブとしても有名です。
魚や肉の臭みを消すこともそうですが、煮込み料理にも使われるなど、さまざまな利用方法があります。
似ているようで似ていない?マージョラムの仲間
アロマでマージョラムといえば、今回紹介しているマージョラム・スイートを指すことが多いのですが、実際には『マージョラム』の名称で呼ばれ薬草が複数存在します。
例えばスパニッシュ・マージョラム/Spanish Marjoramやワイルド・マージョラム(オレガノ)/Wild Marjoramがその例です。
スパニッシュ・マージョラムはタイムの仲間、ワイルド・マージョラムはオレガノと呼ばれるハーブであり、成分の使い方も異なります。
スパニッシュ・マージョラム/Spanish Marjoram
学名:Thymus mastichina
科名:シソ科
主な成分:1,8-シネオール、ボルネオン、α-ピネン、カンフェン、ボルネオール、β-ピネン、α-テルピネオール、リナロール、サビネン、テルピネン-4-オール
主な作用:鬱血除去、去痰、抗ウイルス、抗炎症、抗カタル、抗菌、鎮咳、鎮静、免疫調整
ワイルド・マージョラム/Wild Marjoram
学名:Origanum vulgare
科名:シソ科
主な成分:カルバクロール、パラシメン、γ-テルピネン、チモール、β-カリオフィレン、α-ピネン、β-ミルセン
主な作用:寄生虫駆除、去痰、駆風、健胃、抗ウイルス、抗感染、殺菌、消毒、鎮痙、鎮痛

精油データ
| 植物名 | マージョラム・スイート/Sweet marjoram |
| 学名 | Origanum majorana |
| 科名 | シソ科 |
| 属名 | ハナハッカ属 |
| 和名 | マヨラナ・マジョラム |
| 別名 | ハナハッカ |
| 産地 | フランス・エジプト・スペイン |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 部位 | 花と葉(花が咲いた先端) |
| 主な成分 | γ-テルピネン α-テルピンネン サビネン テルピネン-4-オール リナロール ツヤノール α-テルピネオール (微量成分)リモネン (微量成分)β-カリオフィレンなど |
| 主な作用 | 鎮静(中枢神経系を鎮め、気持ちを落ち着かせる) 自律神経調整(自律神経のバランスを調整する) 精神安定(精神的に不安定な状態を安定させる) 神経強壮(神経を刺激して強壮し、活力を与える) 血圧降下(血圧を上昇させる) 健胃(胃を強壮し、働きを高める) 抗カタル(体内の過剰な粘液を溶解し、排出を促す) 血流促進(血液の流れを促進する) 抗菌(細菌の増殖を抑え、感染を予防する) 抗ウイルス(ウイルスの増殖を抑制、感染を予防する) 抗真菌(真菌の増殖を抑制し、感染を予防する) |
| ノート | ミドル |
| 東洋医学から見た性質 | 温・燥 |
| 五行説 | 土(そして、火) |
| 花言葉 | 「常に幸福」「恥じらい」「赤面」 |
| 精油の価格帯 | 5ml ¥1,000〜2,700 10ml ¥2,100〜4,300 |
注意事項・禁忌
・妊娠初期は使用を避けましょう。
・妊娠中期や後期は可能だと言われていますが、使用の際には十分注意しましょう。
・低血圧の方は血圧が下げることによって倦怠感や眠気を感じることがありますので、車の運転や集中しなければいけないときには使用しないようにしましょう。
香りの系統
重みのある甘さと温かみを感じるスパイシー調のハーバルな香りがするマージョラム・スイートは、ハーバル系に分類されます。
ペパーミントや、ローズマリー、ゲットウ、ワハッカが同じグループです。
特徴成分
テルピネン-4-オール:スッーとしたナツメグ様やライム様の爽やかな香り
カルバクロール:やや薬臭さを持つハーバル感のある香り

men’sにオススメしたいタイミング
- 肩こりや背中の痛みがつらいとき
→ディフューザーで芳香浴、aromaジェル - シクシクした胃の痛みがあるとき
→ディフューザーやaromaスプレーで芳香浴 - 疲れがなかなか取れないとき
→ディフューザーやaromaスプレーで芳香浴 - 気持ちを落ち着けたいとき
→ディフューザーやaromaスプレー、含浸で芳香浴 - 眠れないとき
→ディフューザーやaromaスプレー、含浸で芳香浴

詳しく解説
身体:更年期、冷え性、むくみ、頭痛、慢性疲労、関節炎、筋肉の痛みや痙攣、足の疲れ、肩こり、胃痛、頭痛、腰痛など
肌:脂性肌、ニキビ
自律神経のバランスを整えてくれるため、血液の流れや体温の調整、血圧、心拍などを正常状態に近づけてくれます。
冷えて固まった筋肉が動きやすくなることができるため、肩こりはもちろんのこと、関節痛、足の疲れ、腰痛、背中の痛みにも◎。
また、温める働きをもつマージョラムはストレス性の胃のトラブルにも有効です。
心
興奮、激情、恐怖、不安、精神疲労、不眠、自律神経のアンバランスなど
心に働きかけてくれる香りです。
副交感神経の働きを優位にし、自律神経系のバランスを調整してくれます。
特にストレスから胃が痛くなってしまう人にオススメ。
この場合、芳香浴だけでも十分にマージョラムを実感できることもあります。
また、なかなか眠れないときや途中で何度も目が覚めてしまうようなときにも、ぜひ使ってみて欲しいです。
beginners.AROMAからmen’sのみなさんへ
マージョラムは身体よりも心に対して温めて慰めてくれるような香りなので、どこかしらに孤独感を感じていたりするような人に向いています。
身体のチカラが抜け、本来のの自分になれる、、、そんな精油です。
ただし、香りが強く、好き嫌いがハッキリする香りなので、私個人的にはどこでも使えるような香りではないと思っています。
ですので、自宅での使用をオススメします。
参考文献
木田純子/おもしろくて役にたつ 新しい アロマテラピー辞典
和田文緒/いちばん詳しくて、わかりやすい! アロマテラピーの教科書
バーグ文子/アロマテラピー精油辞典
ガブリエル・モージェイ/スピリットとアロマテラピー