アロマの禁忌(使用してはいけない人や症状)のまとめ

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アロマ

アロマは心身の健康をサポートするために利用することができる手段のひとつです。
しかし、健康状態や精油の特性により、アロマが使用できないことがあります。
特に妊娠中や授乳中、出産後や皮膚のトラブルがあるとき、疾病があるときは気をつけなければいけません。
また、通院中や薬の内服、体調が優れないときは医師や薬剤師や専門家に相談してから始めるようにしましょう。
ここでは使用してはいけない精油はもちろんのこと、逆にどの精油だったら使用できるのかを紹介していきます。



妊娠期間中(妊娠初期・中期・後期)

妊娠初期(12週未満)

多くのストレスや不安が伴う妊娠中には、アロマで癒されたいと考える方も多いはずです。
しかし、実際に使用するとなると「妊娠中のアロマの使用は問題ないのか」や「妊娠中にアロマを使うことでどんな効果が期待できるのか」など、心配になってしまいますよね。
まず、妊娠中であっても、アロマを活用することは可能です。
ただし、精油を使ったトリートメントではなく、香りを空気に拡散する芳香浴でのみアロマを楽しむことだけに留めておくようにしてください。




・・・と言っても、すべての妊婦の方が芳香浴ができるとは断言できません。
妊娠した途端、好きだった香りがクッソ苦手になることもあり得るからです。
また、私たちの不十分な知識と行動で胎児に影響を与えてしまったり、早産や流産のリスクを高めてしまうかもしれないという最悪のこともたんが得ておく必要はあると思っています。
ですので、万が一のことを考えて、アロマを楽しみたい!と思ったら、まずは医師や助産師などに相談してから使用することにしましょう。
ではどんな精油が使えて、どんな精油が使っても良いのかを紹介します。


使用を避けるべき精油

  • 妊娠初期
    どの香りも控えておいた方がよいですが、なかでもカモミール・ローマン、カモミール・ジャーマン、ローズアブソリュート、ローズオットー、ラベンダーは使用しない。
  • 妊娠中期・後期
    ・アンジェリカ
    ・カルダモン
    ・キャロットシード
    ・クラリセージ
    ・クローブ
    ・シダーウッド(アトラス、バージニア)
    ・ジュニパー
    ・ジャスミン
    ・シナモン
    ・セージ
    ・ニアウリ
    ・ジンジャー
    ・ティートリー
    ・ニアウリ・シネオール(ネロリドールタイプ)
    ・バジル(スイート)
    ・ブラックペッパー
    ・ヒソップ
    ・フェンネル
    ・メリッサ
    ・ヤロウ
    ・ユーカリ(グロブルス、シトリオドラ)
    ・レモングラス
    ・ローズマリー(カンファー、ベルベノン)




では、ここからは使える香りの紹介です。
下記で紹介する香りは妊娠初期から使用できる精油と、妊娠中期“”妊娠5ヶ月”(16週)に入ってから使用できる精油とで分けて紹介しています。
これは先程もお話ししたように、母体はもちろんのこと、胎児に影響があったりしてはいけないためです。
使用の際にはご自身の身体とよく相談し、尚且つ医師などの助言を得てから香りを楽しむことをオススメします。

使用しても良い精油

  • 妊娠初期から使用してもよい精油
    ・イランイラン
    ・オレンジ・スイート
    ・オレンジ・ビター
    ・グレープフルーツ
    ・プチグレン
    ・ベルガモット
    ・マンダリン
    ・マートル
    ・ユズ
    ・レモン
    ・ネロリ
  • 妊娠中期から使用はできるが、十分注意する必要のある精油
    ・オウシュウアカマツ(パイン)
    ・サイプレス
    ・サンダルウッド
    ・ゼラニウム
    ・タイム・リナロール
    ・ニアウリ・シネオール
    ・パチュリ
    ・ベチバー
    ・ベンゾイン(安息香)
    ・マジョラム(スイート)
    ・ミルラ
    ・ラベンサラ
    ・ローズウッド





授乳中

この時期は赤ちゃんがお母さんの匂いを覚える大切な時期になります。
そのため、授乳期間や出産直後のアロマの使用はできるだけ控えるか、使用するとしても希釈濃度はかなりの低濃度で使用するようにしましょう。
また、出産前と比べると使用できる精油の幅が広がります。
下記で紹介する禁忌の精油は神経毒性が強かったり、刺激が強いものです。
強い香りは赤ちゃんの眠りを妨げたり、刺激したりする可能性がありますので、お母さんが強い香りだなと感じるものは使用を避けましょう。
乳頭のお手入れに精油やキャリアオイルを使用した場合は、授乳前に軽くふき取りましょう。



授乳中に控えるべき精油

  • シダーウッド・アトラス
  • シナモン(葉・樹皮・カシア種)
  • セージ
  • バジル
  • ヒソップ
  • フェンネル
  • ペパーミント
  • ヤロウ
  • ローズマリー(カンファー、ベルベノン)






月経過多

他の人と比べて経血量が多いか、少ないかというのはわかりにくいものですが、月経の経血量が極端に多く、日常生活に支障がでたり、貧血が起こってしまったりする状態を指します。
学問的には、月経期の経血が140ml以上であれば「月経過多」と定められていますが、これを厳密に計測するのは非常に困難です。
この場合は頻繁に月経になっていたり、月経量が多くなることを避けるため、下記の精油の使用を控えましょう。

月経過多の場合に控えるべき精油

  • クラリセージ
  • ジュニパーベリー
  • ミルラ
  • パチュリ
  • サンダルウッド
  • ローズマリー
  • サイプレス
  • ペパーミント




乳幼児

年齢によって精油の使用制限はありませんが、日本アロマ環境協会(AEAJ)では以下のガイドラインが提示されています。

子供の場合
3歳児未満の幼児には、芳香浴以外は行わないようにしましょう。
3歳以上の子供でも、精油の使用量は、成人の使用量の10分の1程度から始め、多くても2分の1の程度とし、使用に当たっては十分に注意を払いましょう。


アロマテラピー検定公式テキスト1級


この基準は日本でアロマを行こなううえで重要な目印のひとつになっています。
これらを考慮して、3歳未満の乳児には香りを空気中に拡散させる方法である芳香浴のみにしておきましょう。
また、芳香浴だってとしても精油を代謝できるような身体ではないため、短時間で楽しむことをオススメします。


乳幼児が控えるべき精油

  • シダーウッド(アトラス、バージニア)
  • シナモン(葉・樹皮・カシア種)
  • セージ
  • バジル(スイート)
  • ヒソップ
  • フェンネル
  • ベチバー
  • ペパーミント
  • ヤロウ
  • ユーカリ・グロブルス
  • ラベンダー・ストエカス
  • ローズマリー(缶ファー、ベルベノン)






高血圧症

高血圧症とは、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態のことを指します。
放置すれば心臓や血管により負担が増し、動脈硬化や虚血性心疾患、脳血管疾患などの原因にもなりかねません。
アロマを楽しむうえで、精油の中には血圧を高くしてしまうような成分を持つ香りがあります。
下記で紹介する精油をチェックして使用することは控えるようにしてください。
また、血圧を下げてくれる精油も存在しますので、正しくアロマを行うようにしましょう。


高血圧症が控えるべき精油

  • ペパーミント
  • クローブ
  • ユーカリ・グロブルス
  • ローズマリー・カンファー


高血圧症を穏やかにしてくれる精油

  • イランイラン
  • カモミール・ローマン
  • グレープフルーツ
  • ジャスミン
  • マージョラム(スイート)
  • レモン
  • ラベンダー
  • タイム・リナロール
  • プチグレン
  • メリッサ
  • レモングラス




てんかん

てんかんとは、脳神経の病で、脳の電気信号が過剰になり発作が起きてしまうことです。
日本では約100万人の患者さんがいるといわれるごくありふれた病気になります。
また、子どものてんかんは多彩で、発作の様子や経過はさまざまです。
アロマでも精油の一部に使用できない香りがありますので紹介していきます。


てんかんが控えるべき精油

  • シダーウッド(アトラス、バージニア)
  • セージ
  • ヒソップ
  • フェンネル
  • ペパーミント
  • ヤロウ
  • ユーカリ・ディベス
  • ローズマリー(カンファー、ベルベノン)






高濃度の使用

高濃度での使用ができないのは吐き気や頭痛を起こすことがあるためです。
使用する場合には決められた量、またはそのときの体調によって減量して使うことをオススメします。

高濃度で使うことを控える精油

  • イランイラン
  • オウシュウアカマツ(パイン)
  • クローブ
  • サイプレス
  • ジャスミン
  • ジンジャー
  • ブラックペッパー
  • ペパーミント
  • メリッサ
  • ヤロウ
  • ユーカリ(グロブルス、シトリオドラ)
  • レモングラス
  • ローズマリー(缶ファー、シネオール、ベルべノン)





集中したいとき

  • イランイラン
  • クラリセージ
  • ジャスミン
  • ネロリ
  • プチグレン
  • マージョラム(スイート)

薬の内服中

医師または薬剤師に相談してから使用してください。

光毒性(光感作)

精油の取り扱いかたでも紹介したのですが、芳香成分の一部が日光などの強い紫外線に当たることによって皮膚に炎症やシミなどの症状を引き起こすことを指します。
これらは柑橘系の精油の多く、特にベルガモットには注意が必要です。


光毒性(光感作)を引き起こさないために気をつけるべき精油

  • アンジェリカ・ルート
  • グレープフルーツ(圧搾法)
  • ベルガモット(圧搾法)
  • ライム(圧搾法)
  • レモン(圧搾法)
  • ユズ(圧搾法)




皮膚刺激

皮膚刺激は皮膚の表面から精油の成分が浸透した時点で炎症や痒みなどの反応のことを指します。
万が一のことを考えて、まずはパッチテストを行うようにしましょう。

皮膚刺激に注意が必要な精油

  • グレープフルーツ
  • ベルガモット
  • レモン
  • ユズ
  • ライム
  • オレガノ
  • クローブ
  • シナモン
  • クミン
  • ウィンターグリーン
  • バジル(スイート)
  • レモングラス
  • ティートリー
  • ニアウリ・シネオール
  • ヒノキ
  • ブラックペッパー
  • ペパーミント
  • マンダリン
  • メリッサ
  • ユーカリ(グロブルス、シトリオドラ)
  • ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)



有職者の方々とたくさんの文献が存在するため、一概に確定ができないのが実情です。
しかし、一貫を通して言えることは、危険な使い方をしなければ、アロマは無限に楽しめることがでできるということでです。
「◯◯の精油を使いたいけど、ちょっと不安だな」など、分からないことがあったら、まずは調べてみましょう。
もちろんアロマの専門家に尋ねてみるのも良い方法です。
皆さんの納得したうえでアロマを満喫してください。






この記事では下記の文献を参考にさせて頂きました。

和田文緒 いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書 株式会社新星出版社2008年 p54〜55
亀岡弘、古賀良彦 アロマテラピー検定公式テキスト 1級 公益社団法人日本アロマ環境協会
2015年9月5日6訂版3刷 p78〜79






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